青木直人 古森義久『終わらない対中援助』

　対中国ODAの話を中心とした青木直人、古森義久の対談本。YouTubeにアップされている動画で青木直人さんを知ってから、彼の本は読むようになったのですが、勉強になります。この本でまず知ったのは、日本のODAには”法の統治”がないという事。ゆるやかなガイドラインである「ODA大綱」があるだけで、援助の実施を規定する法律や法令がまったく存在しない。だから議会のチェックもなく官僚がやりたい放題できてしまう。このような実態は初めて知りました。帯に書いてあるとおり「いちばん税金のムダ使い」は中国への援助かもしれません。読んでいてそう思いました。

終わらない対中援助