菅直人、再選。

 民主党代表選挙は、菅直人小沢一郎に200ポイント以上の差をつけて勝利。国会議員、地方議員、党員・サポーター票のいずれも菅氏が勝っている。とくに(外国人でもなれる)党員・サポーター票の差が菅氏249・小沢氏51で一番大きい。新聞、テレビ等の世論調査と同じ傾向だったということか。ただし、得票数では6対4ぐらいの票差らしい。衆議院の選挙区ごとに、1票でも多い方の候補が1ポイント得るシステムなので、実際の得票数と獲得したポイントに乖離がある。
 この結果を見て思ったのは、小沢氏は意外と力が無いんだという事。国会議員の票でも負けている。党内で最大勢力を持ちながらである。
 1年生議員は地元の後援会から「小沢を支持したら、次はないぞ(次の選挙では面倒みないよ、という意味)」と言われた人が多いらしいけど、それが効いたのかな?
 菅首相の続投が決まったわけだけど、ここから先の国会運営の目処はまったく立っていない。小沢氏がどう動くかも分からない。これから年度末にかけて、一波乱ありそう。
 国内の政治がゴタゴタしている間に、円高は進み、おそらく株価も下がるだろう。尖閣諸島では、中国がエキサイトしているし、朝鮮半島はいつ何が起こってもおかしくない。商船三井のタンカーがホルムズ海峡で攻撃を受けたが、中東情勢もいつイスラエルがイランを爆撃してもおかしくない状態らしい。普天間基地の問題も暗礁に乗り上げ、日米関係もおかしくなっている。
 難しい舵取りをしなければならない時に、首相が”すっから菅”でいいんだろうか?自称”人民解放軍野戦軍司令官”が首相になる悪夢が避けられたと喜ぶべきなのか、それとも、もっと悪い現実がこれから襲いかかって来るのか。おそらくそうなるのではないか、そんな気がします。