僕の音楽制作史その4

 前回から間が開きましたが、誰も興味が無いであろう事をまた書いていきます。

 2003年の5月頃Power Mac G3の環境から、PowerBookG4へと移行していきます。MacOSXでもようやく音楽ソフトが登場してきた時期です。emagicのUSBオーディオ・インターフェースとソフト(Logic Gold)のセットを購入しました。ノートパソコンと小型のUSBオーディオ・インターフェースの組合わせで、持ち出す事も可能な環境を手にいれました。(実際には、外に持ち出して作業する事はありませんでしたが)24bit/96kHzでのレコーディングも可能となり、システムを入れ替えた理由としては、これが大きかった。特に24bit/48kHzの音に不満があった訳ではないのですが、24/96への憧れでしょうか(笑)。

 ただ、ソフトウェア音源が買えなかったので、再びハードウェアのMIDI音源を復活させました。オーディオ・インターフェースにMIDI INとOUTの端子が付いていたので、これに音源を接続。この時は、ラインで音を録るのではなく、一度スピーカーから出力してその音をマイクで録るという変な事をしておりました。”かぶり”を録りたかったのですが、まあ上手くいくわけがありません。ただ、雑音が増えただけでした。

 PowerBookG4にemagicのオーディオ・インターフェース、BEHRINGERのアナログ・ミキサー、ローランドのMIDI音源、これらの機材が核になって宅録をしておりました。

 Logicの使い方にはかなり戸惑いました。当時のLogicは、かなり癖のあるインターフェースで、普通のMac用ソフトとは勝手が違って苦労しました。そのLogicが今ではAppleの純正ソフトですが、この頃は、我が路を行くソフトでしたね。

 2004年の年明け辺りから「心の扉」という曲のレコーディングをしていきます。まだソフトを含めて新しい環境に慣れていない時期でした。音の重ね方のノウハウもまだ無かった時で、ひたすらヴォーカルとMIDI音源のピアノの音を重ねました。今思うと、何であんな事をしてたのか・・・・。本当は、ドラムやベース等も入れたかったのですが、あまり時間がとれない時期でもあったので、シンプルな構成で音を作っていました。

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 写真はPowerBookG4とARTのマイクプリアンプ。

 2005年の2月頃までは、PowerBookG4を中心としたシステムで作業を続けました。次にPower MacG5を導入しますが、ソフトとオーディオ・インターフェースは継続して使っていきました。翌年辺りまで、断続的ではありますが、宅録をする機会が多かったかと。2006年の8月には、それまで使っていたUSB接続のオーディオ・インターフェースが壊れたので、PreSonusのFIREBOXというインターフェースを購入。これは今でも使っています。宅録をするだけなら、インプットは4chあれば充分だと思います。

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 写真はPower Mac G5emagicのUSBオーディオ・インターフェース

 

 完成した音源はmuzieというサイトにて配信していました。以下楽曲のリリース年月日とタイトル。なお、現在は全て配信は終了しています。

2003.3.25「エイプリル・フール

2004.5.18「心の扉」

2005.10.8「冷たい風」

2006.2.14「悲しい世界」

2006.12.27「心の扉 2006再録バージョン」「心の扉 2006再録バージョン(A Cappella)「今、二人で」

2008.8.3「ばかんすごっこ」

 2006年はリリースが多くて、一番音楽を作っていた時期でしたね。

 2008年頃から、音楽制作から離れていきます。理由としては曲のストック(ストックといっても5曲程)が無くなり、新しい曲を書こうとしていたのですが、なかなか出来ず録る曲が無かったからです。半年に1回程、Logicを起動していみて、何かやってみるけど、長続きしない。そんな状態が続いていきます。

 それでも、ソフトを新しくしたり、音楽制作関連の機材への投資はしていました。結局ボツになったのですが、自費出版の雑誌の付録CDの編集を頼まれたので、その作業の為にLogic Proを購入しました。ようやくマスタリングについて勉強(といっても本を一冊買って読んだだけです)。どうして音が小さいのか、ずっと悩んでいたのですが、やっと解決。遅すぎる感はありますが・・・。

 とりあえず、僕の音楽制作を振り返るシリーズはこれで終了です。あまり過去を振り返ってばかりいても仕方ないので。