第9と憲法9条。

毎日新聞で、ベートーヴェンの第9のメロディーで日本国憲法の9条の条文を大合唱するという企画があるとの記事を読んで苦笑。ベタだな〜。ふと疑問に思ったのだが、日本語で歌うんだろうか?どうせなら、原文の英語で合唱した方がありがたみがあると思うのだが、どんなもんだろ。ベートーヴェンに敬意を表してドイツ語に訳しちゃうとか。Wikipediaに載ってた英文をコピペしときます。
1. Aspiring sincerely to an international peace based on justice and order, the Japanese people forever renounce war as a sovereign right of the nation and the threat or use of force as means of settling international disputes.
2. In order to accomplish the aim of the proceeding paragraph, land, sea, and air forces, as well as other war potential, will never be maintained. The right of belligerency of the state will not be recognized.
これで世界は平和になる!(笑)
日本国憲法が”平和憲法”などと呼ばれる所以は、この9条と前文からであるので、ぜひ憲法の前文も合唱してもらいたいものである。

憲法の前文には「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」とあります。つまり私達は、”平和を愛する諸国民の公正と信義”によって安全と生存の保持をしようとしているのです。自国内の少数民族新興宗教を弾圧している国、密猟をしたからといって丸腰の漁船にむけて銃撃する国、弾道ミサイルを乱射し核実験をする国、石油の利権が欲しさから戦争をする国が平和を愛するの?

日本の憲法を誰が作ったのか、それを考えたら、今の憲法は”占領政策基本法”と呼ぶのが妥当であるという結論になる。日本は、渡された英文の原案を日本語にしただけ。本来、独立を回復した時に破棄して自分達で新しいちゃんとした憲法を作らなくてはならなかった。それをダラダラと憲法として使い続け、いつのまにやら”ありがたがる”という結果になってしまった。
今の憲法を守ろうとする人達が、その成立過程や内容をよく理解せずにやってるなら、まだ救いがあるかもしれません。単なる”無知”というヤツです。しかし、どうもそうではない気がします。うさん臭い団体が裏で糸を引いている例もあるようです。
安全と生存を諸国民に委ねてしまうような内容ですから、”平和を愛する諸国民”にとっては都合がよろしいわけです。宗主国にとって都合のよい憲法は守らなくてはならない。だから共産党社民党が護憲になるわけです。
さらに言うと、外国から押し付けられた憲法でも有効な事は、これまた”平和を愛する諸国民”にとっては都合がよろしい。”平和を愛する諸国民”が新しい日本国憲法を作って押し付けられる可能性があるわけです。

僕が毎日新聞の記事を読んで苦笑してしまったのは、その背景を考えたから。毎日も左翼メディアですから、そこらも踏まえての事です。