原爆投下の正当性、米核不拡散担当特使が強調。

 米国のロバート・ジョゼフ核不拡散担当特使は広島、長崎への原爆投下について、「さらに何百万人もの日本人が命を落としたであろう戦争を終わらせたという点に大半の歴史家は同意すると思う」と述べ、改めて正当性を強調したそうです。これが標準的なアメリカ人の感覚なのでしょう。それにお付合いしたのが久間前大臣。
 10数年前、読売テレビだったと思うのですが、深夜やってたドキュメンタリー番組での映像が忘れられません。マンハッタン計画で使われていた施設の一部が記念館として一般公開されているようで、そこでの取材映像だったのですが、原爆のキノコ雲をプリントしたTシャツを着た女の子がカメラに向かってニコニコ笑っているのです。そのキノコ雲の下では何が起こっていたのか。今でも後遺症で苦しんでいる人がいる事など知らないのでしょう。
 彼らにしてみれば、核を保つことで現在の繁栄を築けたという認識があるのでしょう。だから他の国が保有する事にはまったをかける。決して使ってはいけない物だという認識は無さそうです。
 国会で原爆投下非難決議を出せという少々大人気無い意見もありますが、それもありかな。戦後レジームからの脱却をはかるなら、それくらいはしてもらはないと。
 朝日新聞は、終戦直後「原爆投下はけしからん!」と書いてGHQから酷い目にあった恨みをはらしてみては。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070704it04.htm?from=top