『Niagara Moon』30th Anniversary Editionその2

昨日聴けなかったボーナストラックを何曲か聞きました。この手の再発ものは、ボーナストラックから聴いていく人もいるようですが、僕はできるなら最初から最後まで通して聴くようにしています。最近は時間がなくて全くできませんが。今回のボーナストラックは、カラオケというかセッションの様子を公開しているものです。カウントの音やスタジオ内での指示などが所々で聞くことができます。『ペット・サウンズ・セッションズ』のミニュチア版ってとこでしょうか。1枚のCDなので、収録時間の関係とかから、PSに比べれば時間が短いですが、日本のミュージシャンでこいう事をやったのはあまり聞きませんので、初の試みではないでしょうか。
ボーナストラックのカラオケを聞いて初めて気がついたのですが、『Niagara Moon』は、”歌モノ”のアルバムではなくて”歌も含めて楽曲”のアルバムだったんだという事です。解説などでよく演奏が素晴らしいような事が書いてありますが、今日初めて、どう素晴らしい演奏なのかが解ってきたような気がします。
今まで、インストは駄目だったのですが、『Niagara Moon』のインストなら大丈夫です。何故なら、楽器が”歌っている”からなんですよ。今まで、何となくのイメージで”楽器が歌う”という事をとらえていたのですが、『Niagara Moon』のオケ、とくにドラムが歌っているのがはっきり解りました。大滝詠一は、サウンドを作る際、ドラムを中心につくるそうですが(確か、95年盤の『Niagara Moon』の解説で本人が書いていたと思います)今日なるほどなと、思ったしだいです。
大滝詠一も、歌がなくても聞けると判断したからこういう構成にしたのでしょう。
明日は、歌がある場合とない場合でどう違ってくるか聞き比べてみようと思ってます。