Beckley-Lamm-Wilson 『Like A Brother』


以前から持っているCDですが、”3人よれば文殊の知恵”つながりということで、昨日紹介したCDが3人のアーティストにようるユニットだったので、似た物つながりで紹介してみようかなと、思いまして。5年も前の作品ですが。
シカゴのRobert Lamm アメリカのGerry Beckley そしてビーチ・ボーイズのCarl Wilson。60年代からアメリカを代表するグループのメンバーのこの3人の競演。ビーチ・ボーイズのファンの間では有名かもしれませんが、カール・ウィルソンの遺作となってしまった作品です。
カールの死後、遺族の努力で発売にこぎ着けたいきさつがあるそうです。疎遠になっていた兄、ブライアンにあてたメッセージともとれるタイトル。さわやかなんだけど、ちょっとせつない。夏の夕暮れとかに似合うかな。とにかくカールの歌唱が琴線に触れる。これはビーチ・ボーイズやカール・ウィルソンに思い入れが無い人でも感じてもらえると思います。
このアルバムがきっかけで、アメリカのアルバムを買ったのですが、ほとんど聞いた記憶がありません。あまり僕には合わなかったのかな。シカゴは以前から聞いていたバンドだったのですがね。ロバート・ラムのソロも聞いたのですがこちらもあまり・・・。こんな事書いたら、カール以外の2人がダメみたいに思われるかもしれませんが、そんな事はありませんよ。彼らがリードを取る曲も良いですし、3人のハーモニーが何よりの魅力なのですから。
カールが亡くなった時、山下達郎さんが、ラジオで追悼番組をしてましたが、その時「もうビーチ・ボーイズは懐メロバンドになってしまった。カールのいないビーチ・ボーイズなんてあり得ない」「後は、残されたブライアンがどれだけソロ作品を残せるか」という内容を仰っていたのですが、ビーチ・ボーイズは、それぞれのメンバーが別行動をとる結果となり、ブライアンは皮肉にもカールの死後完全復活を果たします。カールの死をブライアンが乗り越えた事は、救いですが何とも運命は皮肉としか言いようがありません。
タワーレコードの試聴コーナーでたまたま聞いて、一曲めの歌いだしで決まりました(4年前の話ですよ)。あまり日本では出回らなかったみたいで、日本盤も出ましたが、1回か2回CD屋さんで見かけたくらいです。ネットで調べてみたら、タワーレコードのHPではまだ在庫あるみたいなので、少しでも興味がある方はお早めに。(別にタワーレコードの回し者では無いですよ)下のリンクから輸入盤、日本盤両方注文できます。
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfSearchResults.jsp?keyword=ArtistId&entry=225731&GOODS_SORT_CD=101&SEARCH_GENRE=ALL